1月の講演:従業員の潜在能力を気持ちよく引き出すコツ

先日の1月29日、鹿児島県のとある医師会主催で、
主に開業医師の先生方を対象とした講演を行いました。
 
演題は『従業員の潜在能力を気持ちよく引き出すコツ
 
開業されている医師たちの悩みの一つが従業員の離職率。
これってどんな職場でも共通する悩みですよね。
 
医療機関の従業員の多くは国家資格等の有資格者。
条件面を考えたり、職場環境に変化を求めるならば、
一般的なサラリーマンよりも他からの求人も比較的多いかもしれません。
 
医療機関の経営者であったり、人事担当者、管理職になると
任せる事ができるスタッフやこれから育てたい若者に、できるだけ腰を据えて欲しいと願うのはどこでも同じ。せっかく基本を身につけてもらったスタッフに離職されては、その損害たるや…
 
ではでは、もしあなたが上司である場合、
従業員(部下)の潜在能力を気持ちよく引出すためには、どんな工夫が必要だと思いますか?
 
僕のこの質問にある開業医の先生は「ほめてあげること」って模範解答を答えて下さいました。
 
おそらく僕らの多くは、子どもの頃から親や目上の人たちから「ほめてもらいたい」と願って育ってきたことと思います。
大人になった今でも”ほめられてイヤ”って人は、あんまりいないことでしょう。
「ほめられる」ことは嬉しい。これは「自分の存在価値を認めてもらいたい」という誰しもが持っている承認欲求であり、信頼している上司より認められることによって自己重要感が満たされる人が多いのではないでしょうか。
 
では、誰に対してでもやみくもに”ほめればいいのか”と言えば、必ずしもそうとは言い切れません。
というのも、相手の立場に立ったコミュニケーションというのは、その相手がどう受け止めたのかということが最も重要だからです。
 
ある若手スタッフは上司からほめられた時、そのまま素直に受け止めることができる人。
一方、ある若手スタッフは同じように上司からほめられたのにもかかわらず、心に響かず受けとめられない人。
 
この違いとは、一体何なのでしょうか?
 
それは上司のほめ方に問題があるように思います。
もっと丁寧に表現するならば、相手の性格をそれぞれきちんと見極めて、ほめ方を変える工夫をしているかどうか…ここに尽きると思います。
 
今回の講演では、こうしたことを踏まえ、従業員のパーソナリティに合わせた「NGワード」や「モチベーションを引き出すコツ」についてお話させていただきました。
 
たくさんのお医者さんたちを前にしてお話させていただくのは初めての試みでしたが、個人的には非常に心地良い時間が過ごせたような気がします。
 
医療機関という職場環境の中に、どんな小さなことでもいいので、今回の話の中でお役に立てることがあればいいなと、そんな風に感じています。
 
講演をご依頼いただきましたM先生、普段耳慣れない話に耳を傾けていただきました先生方に心から感謝申し上げます。
 

 

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